実は、ハイフとピコは私はあまり乗り気でなくて、ハイフは「若い人の小顔は簡単だけど、本当にたるみが気になる年齢の人には頬がこけるからなんだかなぁ〜」という印象でした。照射の仕方で違うと言われますが、無理な気がします。さらに流行ったため、ナース施術が多くなり、やはり流行るのは若い人の小顔希望かと思いました。さらにエステハイフも出てきて(私としては深いところまで届くハイフは医師が照射すべきと思いますが)、エステハイフの出現で現在TVで神経障害などのトラブルが放送されるような事態になりました。
ですが私もとうとう昨年、深いところもできるし、割と浅いところ中心のダブルハイフシャワーができるウルトラフォーマーMPTを導入しました。ダブルハイフシャワーは、頬もこけず、繰り返すとどんなタイプのやつれた顔もふっくらします、さらにハイフしながら美白美肌のハイフトーニングもできて、結構気に入っています。
今回は「ピコをどうするか?」ということで学会に行きました。ピコレーザーが開発されてから、今年のアンチエイジングセミナーに来てくださる葛西先生に毎年のように「私はピコ買わなくていいのでしょうか?」と、質問し続けてきました。結局、当院は刺青を取らないと決めているので、いらないと言う結論でした。新しいものは、どんどん使い方も良い使い方がわかってきたり、さらに改良されたりするものです。ピコレーザーも、もっと使い方がわかってくる、もっと新しいものができるのではないでしょうか。
という事で、やはり『美容キーワード』として流行っているので、今年の学会ではちょっと集中して聞いてみようと思いました。絆創膏がいらないとか、スポット、顔全体トーニング、フラクショナルなど全部できるとかがポイントです。
学会でシンポジウムをまじめに聞きましたが、結局「流行ってるから使う」か、「効果をとる」かを考えた結果、「今は悩んでいよう!」になりました。「そのうち、きっとピコレーザーも、もっと良い機種がでてくるだろう」です!
いろんな発表聞きましたが、シミとるのに「キレがない」んです。。。やはり普通のシミ(老人性色素斑)をとるにも、Qスイッチルビーの方がきれいに取れる、再発もない。
こちらが当院にあるQスイッチルビーレーザー。そして下の写真が、当院のシミ治療症例です。
■シミ症例 70代女性 No.472
Qスイッチルビーレーザーでの治療です。
■70代女性 シミ治療 No.703
こちらはQスイッチルビーレーザーと炭酸ガスレーザーとビタミンA治療(エンビロントリートメント)の症例です。
■シミ治療 No.627
こちらはQスイッチルビーレーザーとメドライトC6、さらにビタミンA治療(ゼオスキンヘルス)のかたです。
肝斑に対しても、「月一回のピコトーニングで10回しても良くならなかったら別の方法を考えてください」との話でしたが「それでは、患者さんが納得しないのでは?」と感じました。
「ADM(後天性両側性太田母斑様色素斑)も10回でとれます」とのことでしたが、当院ではQスイッチルビーでだいたい1回、濃くても3回できれいに取れます。絆創膏は必要ですが。
こちらはQスイッチルビーレーザー1回でのADM治療の方です。
シミ取りレーザーとして1番使われているQスイッチルビーレーザーは、名前の通りルビーレーザー、そしてピコレーザーはアレキサンドライトまたはヤグレーザーで、「波長の差」があり、ルビーレーザーより波長の特徴としてメラニンに反応やすいが、そのためかえって表面を破壊するが、少し厚みがあると、下の方のメラニンが残り、3ヶ月のフォローで、23%の人は残ったと感じるという報告もあります。普通のシミ、老人性色素班も、ピコレーザーはキレが悪い。
ただ「絆創膏いりませんよ、ダウンタイムありませんよ」の、そのウリを捨てて、絆創膏を貼るほどの強い出力で打てばもっと濃いシミもキレ良くとれるのでは?という気もします。
ADM(後天性両側性太田母斑様色素斑いわゆる青アザのシミ)については、メラニンは深いところにあるから、表皮のメラニンに吸収されやすい、表皮でのロスが多すぎるため届かず取れにくいから回数かかると考えられます。
次にピコフラクショナルに期待して聞いてみました。「昔持っていたフラクセル3やマドンナリフトみたいな効果なら!」と、期待しましたが、それほどニキビ跡や毛穴を直したり、シワに効くほどの強さはない、肌質をよくして、ハリが出る程度との話でした。
とにかく、どの種類のシミを取るにもキレが良くない印象です。フラクショナルとしても、いまいち弱い。ほんと、葛西先生が言われていた「マダムのお遊びにはいいんじゃない?」と言う意味がわかりました。
ただ、圧倒的にピコレーザーで、効果が高いのは「刺青を取る!」こと。これは素晴らしいです。刺青を取りたい方は、ぜひピコレーザーを。
ということで、ピコレーザーは名前が流行っているが、今のところは「効果とるか!」「シミとりは、バッチリとれるのが1番!キレ味最高でいこう!」あくまでも、これは私の現在の結論です。来年になったら気が変わっているかもしれない。そのうちもっと良いピコレーザーが出たり、治療法が確立してくるような気がします。その気配はあります。
ほんと21年前に「美容と医療の融合」を掲げて開業しましたが、レーザーでも、良いものは良いずっと残っている。消えていった機械、治療法は山ほどあります。本当に必要か?何が大切か?「美容医療に流行は無い」とあらためて思いました。
さて、学会の夜は、愛媛の村上先生と中華料理に行きました。先生とは、仕事と別に踊りについての話で盛り上がります。村上先生はフラメンコ、私は社交ダンスですが、踊れる身体を作るのが大切という事で意見が一致しました。
私は、この2〜3年で身体の不調続きでしたが、かえって骨や筋肉を考えるようになり、日常が大事だとと思っている今日この頃です。私は特に40歳からずっと女性ホルモンを抑制してほぼゼロなんで、すでに関節が硬くなったりしがちです。だから運動しないとダメなんですね😭
骨折の時は運動したくてもできず大変でした。村上先生とそんな話で盛り上がりました。
コロナもあり、体調不良もあり閉じこもっていましたが、やはり外に出ると良い刺激うけますね。良かったです〜🎶
これは、頚椎の手術と上腕骨骨折を乗り越えて、やっと復活した、私の社交ダンス発表会の動画です。
日頃どんなに、おっさんのようにガサツでも、踊ってる時はラテン女性って感じに見える様頑張ってます(^^)v
練習した10のうち2くらいしかできませんでしたが、とにかくまたデモンストレーションできただけでも最高に嬉しいです。
その発表会の日90歳の方が、表彰されてましたが、「90歳でヒール履いて踊る事ができる!」夢ですねぇー!