国際学会『DASIL』に行ってきました。

はじめて海外で学会発表しました。

学会発表なんて、内科の学会が最後で、しかも30年くらい前・・・英語、あ~、重い・・・。
ところが、行ってすごく良かったので、新たにやる気満々で帰ってきました~~!

DASILという皮膚科・形成外科の美容医療の国際学会で、今回はベトナムのホーチミンでした。

私は、「ニードリング」のワークショップにおいて、エンビロン開発者のドクター・フェルナンデスのリクエストで、コスメティックロールキット(針が0.1または0.2mmの自宅でするロールキット)の導入の流れ、方法、症例写真を発表しました。

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もともと、「ビタミンAとCのトリートメントを1週間に1回・2~3ヶ月でもすれば、非常に高い効果が反応もなく得られる、しかしみなさんがそれができる時間と予算があるわけではない・・・」ということで、「少しでもたくさんの方にさらに多くの効果を」ということでドクターフェルナンデスが考え出したのが、毎日塗るホームケアの効果を上げるためのロールキット(夜、化粧品を塗る前に、小さな針付きローラーをコロコロして、肌のバリア層を越えて有効成分を真皮まで浸透させる)ですが、まだなかなかひろまっていないようです。

それは、患者さんに未来が見えていないのだと思いました。

今回症例写真で、1~2年はかかるけれど、化粧品でここまでかわれるのかと思うような方の写真をお見せすると、各国のドクターたちにすごく反響が有りました。

赤池クリニックのロールキットの症例数は900件を越えるのですが、今回は14名分の症例写真を発表しました。
・ロールキットとエンビロンのビタミンAとCのトリートメントのみの治療の方
・レーザーとの併用の方
・シミ・ニキビ・茶アザの方
・アトピーや色素の異常の病気など基礎疾患のある方
・そして長期に通ってきて下さっている方の経過(8~9年でむしろ若返っているのに驚かれてました)
・メディカルロールキット(レーザーのようにクリニックで行う、長い針付きローラー治療)によるニキビ痕治療の方
と紹介していきました。

そして、自宅でのニードリング用の針付きローラーがロールキットであることが必要と話しました。
これは、導入の流れで説明したのですが、はじめロールキットが手に入らなくて、どうしてもやってみたくてドイツ製や日本製の針付きローラーなど類似品をいろいろ使った時期がありましたが、「本物は本当に痛くない(患者さんは不快感があると続かない)」「金属アレルギーもない」で大違いでした。針の長さ一緒なのにと思いましたが、やはり金属の質と研究された針の配列のようです。
そして、もう一つの重要な問題点は、スタッフの教育です。オバジZO(ビタミンAの塗り薬)と同じように医療機関に通いながら、その時の患者さんの肌にあった使い方の説明等がないと効果が出るまで続けられない(飽きてやめてしまうとか、ビタミンAの反応で驚いてしまう)ので、スタッフの指導が大変大切なことをお話ししました。

各国のドクターたちも、美容医療は手術以外はパッと変化が出るわけでないので、どんな治療でも「きちんと続けてくれると効果が出るのに・・」と思われているようでした。
質問は「どうしたらクリニックに、きちんとずっと患者さんが通い続けてきてくれるのか」「ロールキットが手に入らず、類似品でしている」ということが多かったですが、やはり「ローラー渡して終わりでは肌は改善しない。手取り足取り手間をかけて」その結果1人の人が綺麗になって、それを見た人が集まって・・の繰り返しではないでしょうか。
当院は、都会ではないので手術のようなハイリスク・ハイリターンを望まれる方は少なく、まさにロールキットは継続するとノーリスク・ハイリターンの治療でぴったりだと説明しました。

そして、メディカルロールキットのビタミンAに乳酸も追加した最新のデモンストレーションも見ることができました!

最近は「ニキビ跡もたるみ」もフラクショナルレーザーばかりしていたので、新しいメディカルロールキットの方法でちょっと頑張ってみようとはりきっています。
「傷跡」にも良いそうです。

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