4月から新しい生活を始めた方も多いと思います。新学期、新社会人・・・生活環境が変わる時期ですので、体調を崩したりされることないようお気をつけください。
このブログでは私が日々感じたことや、スキンケアを話、またクリニックに来院される患者さんとの話をご紹介しています。今回はあらためて『洗顔』について、少しお話させていただこうと思います。今回『洗顔』の話をさせていただくのは、やはり『スキンケアの基本は洗顔』と思うからです。
●「化粧が残るとシミになるはウソ」なんですよ。
スキンケアで、「やり過ぎ派」と「やらなさすぎ派」にわけると、乾燥肌や敏感肌は圧倒的に「やりすぎ派」に多いです。
このように、マイクロスコープで見ると、「健康な肌」と「キメがない、タイヤの溝がすり切れたような肌」が、よくわかります。このキメが無い肌のところは、赤み、くすみ(肝班)、乾燥、小じわの原因になります。
同じ人の顔の中でも、ほお骨のあたりはみなさん「キメがない肌」によくなっています。顔を洗うとき、化粧品を塗るとき、メイクをするときなど、一番よくさわる場所だからですね。
また、顔中が「キメすりきれ肌」の方も時々おられますが、そういう方は全員「自称・乾燥肌や敏感肌」です。マッサージが好きとか、美顔器をマメにしている、ゴシゴシ顔を洗っているというのが原因です。化粧が完璧に落ちてないといけないと思っていたという方に多く、さらにそれでできたくすみをコンシーラーやリキッドファンデーションなどのメイクで隠そうと、ますますこすってしまっているのです。もともとキメがふっくらとした健康な肌を自分で「乾燥肌、敏感肌」にしてしまっているのです。
●肌トラブルを改善するには『洗いすぎない&こすらない』
治すためには、「洗いすぎない」「塗りすぎない」が基本です。
もちろん、朝は水だけ洗顔(手が冷たくない程度のぬるさの水)でOK。洗顔剤は、大事な自家製の保湿成分を落とさないやさしい洗顔剤。洗顔もメイクもこすらずに、塗る化粧品のの数も減らしましょう。
先日、サーマクールというたるみ改善のレーザーをうけてみたいという患者(Oさん)がこられましたが、顔全体に赤みがあり、乾燥してガサガサしていました。まず、洗顔を変えましょうとプレクレンジング(化粧落とし)のアクアオイルとクリーム洗顔を使って貰いました。
すると、「よけいに赤くなった気がする、アクアオイルがあわないみたい」ということで、クリーム洗顔だけで洗って貰い、夜は化粧品をDRXだけ塗ってもらいました。
朝はそれに日焼け止め兼化粧下地のラドローションに軽くパウダリーファンデーションをはたくようにしました。2週間くらいで、調子が良くなってアクアオイルも使ってみたら大丈夫でした。肌のバリア層が壊れているときは、何でもかぶれやすかったのが、バリア層がちゃんともとにもどると大丈夫になったんでしょう。1ヶ月目肌も整ったので「レーザーできますよ」と説明しました。
「よかった~!、うれしい」ということで診察を終えようとしましたが、ふと初診時の写真と現在の顔を比べてみると。
と大笑い。
●きれいな肌を決定づけるものは、肌の健康状態です
これは全ての年齢の方に当てはまります。そこで、赤池クリニックでは、健康な肌を作ることを提案しています。これには「こすらない、洗いすぎない」ということが重要です。
間違ったスキンケアでキメが削れてしまった方は結構多いのですが、肌の再生力は強いので「洗いすぎない&こすらない」を徹底すると、短期間で白くふっくらとキメが整い、みずみずしい肌に変わっていきますよ。