話題のPRPF治療

先日新聞に美容医療のPRPF療法について、日本美容外科学会が「安全保証できない」と警告しているにもかかわらず、厚生労働省が届け出たら認めているという記事が載っていました。前回のブログがヒアルロン酸の注入についてでしたので、今回は記事のPRPF治療のことを書きました。

新聞の記事は下から見えます。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/233250

PRPF療法は、患者さんの血液から採取した多血血小板小板血漿(PRP)に塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)を加えて、シワやたるみのために注射する治療法です。

記事を読んで、意外だなと思ったのは、割合古くからの治療法というか、ずいぶん昔に問題になった治療法だったからです。
多分10年位前の学会だと思いますが、賛成派と反対派の医師が学会の壇上でパネルディスカッションと言うよりは、言い合いみたいになってました。 
その時に、やはり目の下がボコボコっと盛り上がったり、膨らんだりする合併症の症例写真がありました。前回も書きましたが、私は怖がりで注入治療が好きじゃなかったので、これは赤池クリニックではやめとこうと思いました。

改めて最近の報告を調べてみましたが、10年前から施術している先生は、「1000件以上超える施術を行い、深刻な合併症が1例もない、いろんなクリニックの経過報告100,000件以上でも深刻な合併症はない」と書いておられます。
その先生によると、濃度が濃すぎるとか、注入量が多すぎるとか、注入層の間違いなどによることがトラブルの原因である、極端なことをしなければ過剰な組織増殖を出す事は無いとのことでした。

しかし、万が一合併症が起こったとき結構長いようなので、やはり当院には向いてないかなと思いました。

ちなみに、整形外科の方では、変形性膝関節症に対して血小板を注入するというのが、ヒアルロン酸注入で痛みが取れない人には良いと言う先生が割合多いみたいでした。しかし、これは多血血小板血漿(成長因子をたくさん含む)のみ注入で、増殖因子を加えてないP R P療法なので、話は別かもしれません。

あれもこれもそれぞれのクリニックの医師の考え方、センスによるものなので、美容クリニックは個性があるから、やはり患者さんは自分に合うクリニックを探すのがいいと思います。

私はもともと医学的根拠に基づく化粧品の存在を知り、光老化とビタミン Aに感動し、それがきっかけでスキンケアセンターを作ったので、赤池クリニックでは、「ビタミンAと、レーザー治療と、こすらない」治療によって、「しぜんにきれいに」な肌を目指していきます。


これは先日の夜空です。木星と金星が非常にはっきりと見えます。

2023年は、1月ごろから7月ごろまで、宵の明星の金星が見ごろです。日没後の西の空で輝く様子はよく目立ちます。少し上すぐ近くの輝きが一回り小さいのは木星です。
あまりに綺麗なので、写真撮りました。

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