前回の続きです。
よく患者さんに聞かれるのが…
先生が好きなビタミンA、レチノールの化粧品は、今たくさん出てる。安い◯国製のレチノールの3千円の化粧品や、高い有名一般ブランドのものと、先生が良いと思うスキンケア製品どこが違うんですか?
私にしたら「40年近く研究を重ねてきた科学者が作った化粧品と、流行ってるからちょっと作ってみましたと言うのだったら比べ物にならないのになぁ…」と思うのですが。。。
→ビタミンに種類があるなどは、こちらのページを読んでいただけたらありがたいです。
前回のエンビロンのDr.フェルナンデスのセミナーでも「研究量がすごい!」と思いました。ビタミン Aだけでなく、 A H Aピーリングや、ペプチドなどすべての成分は早くから研究しつくして、何を質問しても、さっと答えが返ってくる感じでした。
「レチノール入ってますよ!濃度高いですよ。良い化粧品です」というのと、「まずは肌の中に入っていくか?(どの形だとたくさん入っていくか、)吸収されるか。そして作られてから、運ばれて、購入されて、肌に塗る時までの安定性も考えた化粧品」では効果も違ってきますね。
どこまでどれだけ吸収されるか、安定性(壊れない、容器も関係)、配合されたビタミン Aの種類なども大事です。なぜなら作ったときにはビタミンA・レチノールが入ってても、塗るときにもうその容器の中の成分が減っていては効果はでなくなります(安定性)。
そして実際それが効果があるか?表皮までしか届かないのか? または肌の奥の真皮まで入っていて、コラーゲンエラスチン増やすのかの違いですね。
価格重視したら、実際安いものには訳がある。逆に高ければ売れると考えるブランドもあります。低い濃度でこの値段、容器がゴージャスとか。効果より塗り心地重視。
濃度にしても、ビタミンAの種類によって重量が違います、つまり分子量が大きいものは濃度が高いといっても、見せかけのたくさん入っていると言うものになり、種類が異なるビタミン A (パルチミン酸レチノールや、◯◯レチノールなど)で、濃度比べるのは意味がないのです。重さが違うから、軽い分子量のものだと濃度の数字は低くなります。
「レチノール入ってます!」と、「実際効果があるかどうかは違う」ということです。
と言うようなことで、私が信頼できるビタミン A(レチノールなど)配合の機能性化粧品は、Dr.フェルナンデスのエンビロンと、Dr.オバジのゼオスキンヘルスと、私が作ったasc at home^の3つだけです。
asc at home^は、今回新発売のアメリカのドクターに協力をお願いしたキャッチ・A は特に自信があります。彼も非常にたくさんの科学者をまとめて、熱心に何十年も研究されています。話がそれました、すみません( ◠‿◠ )
つまり「流行ってるから」という理由でレチノール配合化粧品に飛びついても、「なんでもレチノールが入っているならキレイになる」と言うわけではないのです。美容キーワードに踊らされてはならないです。
また学会では『カスタマイズ治療』が流行でしたが、当院では昔から、言われたものだけすると言うのでなく「一部分より、全体、ぱっと見た時キレイかどうかが大事」だからと説明して「カスタマイズ治療」を行ってきました。
こういうものは、世の中の流行と自分の好きでやっていることにタイムラグがあるなぁと思いました。レチノール、カスタマイズ治療、ニードリングなど昔から当院で当たり前にやってたことが、今美容キーワードとして流行ってる感じです。
次回は、流行ってたと言うべきか「ハイフ」流行ってるかな?の「ピコレーザー」。実は私があんまり好きでなかったので、今回も学会でいろいろ考えた話をしたいと思います。
結局ハイフは、ウルトラフォーマーMPTを導入して、ダブルハイフシャワー、ハイフトーニングが気に入ってますが😄💦
つづくです。