「くすみと毛穴が気になる」と来院された患者さんです。
こちらの症例写真はシミくすみと毛穴が、気になると、診察に来られた40代女性の方です。
集中治療としては、レーザー治療のメドライトC6を1週間に1回、合計8回と、ビタミン Aのセラピューティックを4カ月半です。トリートメントはビタミンA・Cのイオン導入を行っています。トリートメントの頻度は人によって違い、メドライト中はしないとか、メドライトの帰りもトリートメントして帰る方などさまざまです。
こちらがレーザー治療のメドライトC6です。メドライトC6は“くすみ”のためのレーザーです。大体1週間に1回、または2週間に1回のペースで照射します。その間は、日焼けなどに注意していただきます。
以前は学会で「必ずトラネキサム酸を飲んでください」と発表が多かったので必ず内服してもらってましたが、「飲めないわ」と言う方おられ、あまり飲む飲まないでの差を感じなかったので、最近ではそこまで必ずとは言っていません。
トラネキサム酸単独では、肝斑が薄くなる気がしませんが、『こすらない、ビタミンA治療、メドライト』などの治療をして、もう一息と言う時に、内服してもらうと、意外に効く人もいます。効かない人もいます。これはおそらく肝斑の原因が1つではないからだと思います。いろんな原因があるけど、結果としてできるのが肝斑と言うシミ。症候群みたいなものかと思います。これは単なる私の印象です(ただ、つい最近ベテランの美容皮膚科のドクターからトラネキサム酸かなり使ってると聞いたので、また注意してみようと思いました)。
さて、主として肝斑の治療なので、顔を触らない、擦らないは、徹底的にメドライトC6治療中に注意していきました。洗顔指導など、この触らないが非常に効果があります。
さらにセラピューティックはビタミンAだから、
ビタミンAは、紫外線で傷ついた細胞のDNAを修復する、その結果肌を健康にして、少しでも子供のような方に戻す効果があります。
ですから、シミもシワも毛穴も改善します。
メドライトC6でも少し毛穴はちっちゃくなった感じがしますが、毛穴が良くなったのはビタミン Aの効果でこれは始まりに過ぎません、ビタミンAケアの継続年数が長い方は毛穴がかなりそれだけで目立たなくなっていきます。毛穴の治療は、レーザーやニードリングとか他にもあります。今はポテンツァやダーマペン4が人気ですね。
さて、考え方としては、ゼオスキンヘルス開発者Dr.ゼイン・オバジは赤みや皮むけなどのビタミン Aの反応をわざと起こすくらいビタミン Aを塗り、短期間で顔の大掃除をする。「リーリアクション、ノーリペア」だそうです(エンビロンのビタミンA治療で有名なDr.フェルナンデスは、違う考え方です。それはまた別の時に)。
つまり、
反応がなければ、修復もない!
これがのDr.オバジ言葉です。私はよく「ビタミンA反応は、きれいになる前兆」と言いますが、Dr.オバジは、ここまで言い切ってます。
ビタミンAの反応が起こったとき、患者さんは、
治りますか?後が残りませんか?
と言うことを1番心配されますが、Dr.オバジが言われたように、むしろその時我慢した分きれいになるのです。
ただ、例えば赤み・かゆみでも、ハイドロキノンや何か成分が合わず、「化粧かぶれを起こしているのと、ビタミン A反応かどうか」は、ある程度の経験と知識がないと見分けがつきません。
そこで「医師の診察を受けながら、さらにはセラピストの細かい説明を聞きながら」しないとセラピューティック(ビタミンAの塗り薬治療)は、成功しないのです。『ゆっくり長年の効果でいいから、マイルドなレチノールのクリームを塗りたい方』なら、オンライン診療などの遠隔で指導もできると思いますが、短期間で効果を出すものは、対面の診察で直接その時の肌を見て、お話ができないと無理かと思います。
と、いうことで実際のシミ治療と言うのは、「はい、このレーザー何回です。あてたらとれます!これ塗ったらとれます!」でなく、医師と専門知識をもったセラピストのチーム医療が必要です。
例えば、糖尿病治療で血糖を下げるのに、「はい飲み薬飲んでください」だけでは寿命は伸びません。薬やインシュリン注射だけ処方していたのでは、ダメです。食事や運動、日常生活の何がよくて何が悪いかがわかっていないと、ただ薬の量やインシュリンの量が増えるだけなんです。
よく似てるのに、ゼオスキンヘルスのビタミンA治療セラピューティックの時、細かい注意をセラピストが毎回その方に合わせてしていきます。
乾燥して皮が抜けてきても、〜はしないでくださいね
など具体的に話します。それでも、みなさん
サウナに入ってふやけて、皮が剥けてきて、擦ってとったのよ」「長風呂に入って、顔がふやけて、皮を向いちゃいました…
などのように、いろんな事があります。「すぐ来てください」と言ってたので、すぐに対処できたから、最後まで無事終り、綺麗になりました。
肝斑濃くなるから、顔をこすらないでくださいね
こすってないけど、触ってます
という話もありました。
最近は「かんたんシミ治療」、「ピコレーザーは夢のレーザー」、「レチノール」となど、いろいろ流行っていますが、シミ、シワなどもやはり病気を治療するように治していかないといけないんですよ。
でも、きちんとすると、とってもきれいになります
赤池クリニックに長年通ってくださっている患者さんは、
朝鏡を見ると元気が出るわ!
とおっしゃいます。若い方だけではありません。それは年齢にかかわらずです。自分の肌が綺麗だと、朝からテンションが上がるそうですよ!
最近も91歳の男性が初診でこられました。朝晩塗るものだけ、決めて欲しいとの事でした。スキンケアを始めるのに年齢は関係なく、いつからでも、遅くないと思います。