イントレチノインは海外では、以前から使われているニキビの飲み薬です。20年以上前から、世界では「ニキビはビタミン Aで治す」のが常識でした。それに対して、日本では「抗生物質」「イオウのローション?」で治療、あるいは「大人になったら治るよ。」「メイクやめたら治る」などと言われて、日本の非常識と考えられていました。その頃から海外ではニキビ治療に飲み薬も使われていました。
しかし、女性が妊娠した場合に奇形発生率が上がるといわれているため注意事項がかなり多いので、私は飲み薬までは使わなくても良いと考えて、ビタミンAの塗り薬とビタミンAスキンケア製品を使いニキビ治療を行っていました。
ただ注意事項を詳しく説明した上で、通常の治療加えて、下のような場合は使っても良いかと考えます。ただ、日本では未承認薬となります。
こういった症状の方に
- かなり重症のニキビがかなり次々と多く、クレーター瘢痕ができそうな方の、初めての治療時
- 抗生物質や皮膚治療などのニキビ治療でニキビが改善しない場合
- 顔だけでなく頭、背中、胸など、全身いろいろな部位に次々できる場合
- 通常のニキビ治療でコントロールできず、ニキビが原因で精神的苦痛がかなりひどい場合、など
作用機序
皮脂分泌を抑制します。
副作用
- 女性が妊娠した場合に奇形発生が報告されています
- 皮膚の乾燥
- 頭痛、めまい
- コレステロール上昇、抑鬱症状、肝機能障害
必ず医師の指示に従って服用してください。1ヶ月に1回の血液検査が必要です。
治療が受けられない方
- 妊娠している、妊娠する予定である、または妊娠する可能性のある場合は、決して服用してはいけません
- 服用期間中とその後1カ月間は妊娠、授乳をしないでください。
- 服用期間中とその後1カ月間は献血をしないでください。妊娠女性への輸血により、胎児にイソトレチノインの影響が生じるおそれがあります。
- 肝機能障害がある方
- コレステロールが高い方
- 大豆アレルギーがある方
- 15才未満
- 鬱症状など精神疾患で治療中の方
併用できない薬
- テトラサイクリン系抗生物質
- ステロイドホルモン剤
- ビタミンA
注意
- 食事と一緒に服用すること
- 化粧品のスキンケア、トリートメントを受けないでください。ワックスがけ(脱毛)、皮膚剥離(しみやほくろの除去)、レーザー治療は、治療後少なくとも6ヶ月は行わないでください。
- 車両や機械の使用はご注意ください。治療中、夜間はよく見えない場合があります。これは突然発生する可能性があります。ごくまれに疲労とめまいが報告されています。このような場合は運転しないでください。
- ビタミンAサプリメントやテトラサイクリン(抗生物質の一種)を摂取したり、ニキビの皮膚治療を受けたりしないでください。保湿剤や皮膚軟化剤を使用できます。
- 肌が乾燥することがあります。治療中は皮膚に潤いをあたえる軟膏またはクリームとリップクリームを使用してください。肌への刺激を避けるため、角質除去製品やニキビ対策製品は使用しないでください。
禁忌
- 妊娠中または授乳中の場合
- 妊娠していると思われる場合
- 妊娠を計画している場合
- 大豆(ピーナッツ)またはアクネトレントのいずれかに賦形剤にアレルギー(過敏症)がある場合。
- 肝疾患がある
- 血中脂肪レベルが非常に高い場合(高コレステロールまたはトリグリセリドなど)
- 体内のビタミンA値が非常に高い場合(高ビタミンA症)
- 12歳未満の子供には使用しないでください。思春期に達した12歳以上の子供にのみ使用してください
- テトラセイクリン(抗生物質の一種)で治療されている場合
価格
イソトレチノイン内服薬 30錠 16,500円
用法・容量
推奨容量は0.5~2mg/kgで1日2回に分けて15~20週間内服します。
<使用する医療機器・医薬品について>
未承認医薬品・医療機器について | イソトレチノインは日本国薬機法上の医療薬品として認証・承認を得ていない医薬品です。 ※承認を受けていない医薬品・医療機器について「個人輸入において注意すべき医薬品等について」をご確認ください。 https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/ |
入手経路 | PRSS社を通じて、医師が個人輸入しています |
国内の承認医薬品等の有無 | 国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。。 |
諸外国における安全性等に係る情報 | 米国のFDA(食品医薬品局)など諸外国で承認されています。 胎児の催奇形性、鬱、精神病などの精神疾患の副作用も報告されています。 |
問い合わせ先 | 赤池クリニック TEL:088-602-0022 |